:: 履歴

名前: サンゴッド
年齢: 人間で言うところの30代半ば?

 「スペースルーラーズ(あくまでワイリーによる呼称だが)」9体を造った国と敵対していた国のロボット。ただしオフィシャルな存在ではなく、長引く戦争に嫌気がさした誰かの手により全てを終わらせる目的で造られたという。その「誰か」が一人なのか複数なのか、そもそも誰なのかについてはサンゴッド自身も全く知らず、今となっては何の手がかりもない。ただサンゴッドの性能から、造り手がとてつもなく高い技術力を保持していた事は明らかで、その国の政府の技術的中枢にいた(あるいは、いたことがある)者であろうと推測されている。
 攻撃・防御・移動能力のいずれもが同時代のあらゆるロボットをはるかに凌ぎ、技術的に拮抗していた対立国の最新鋭であるはずの「ルーラーズ」9人をあっけなく敗走させたほど。他を圧倒するその様には王者の気品が備わり、絶対的な力をもって全てを打ち払うその所作は優美ですらある。
 最終的には、自らの国を含めた地上の文明全てを破壊し、人類を破滅に追いやった末に眠りについた。

:: 性格

 心そのものはある。しかし、「破壊」以外のコマンドが入っていない。この世の文明という文明の滅亡を唯一の目的として生み出され、行動する。それに対して何の疑いも持ったことがなく、いまだ持つ余地がない。組み立てられたばかりの空っぽの箱にたった一つモノが入っているだけの状態、と例えるべきか。口調は古風でどこか鷹揚ですらあるが、それだけに他者は畏れを抱かずにはおれない。
 しかし、彼にその他の感情が育ってしまった場合はどうなるのか、それはいまだ未知数である。

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